【龍田大社・月中の月次祭】“ 風物詩 ” に込められた深い意味と、今しかない季節を楽しむ生き方

みなさんこんにちは!
予祝風水師のたくちゃんです😊🌈

15日は、龍田大社さんの 月中の月次祭
毎月1日の月次祭とは違い、この日は宮司さんではなく 権禰宜さんがお話をされる特別な日 です。

今回のテーマはなんと——

「風物詩」

「え?風物詩って季節の風景とか、夏ならスイカとか花火とか、なんかそういうやつでしょ?」
と思った方、そうです。でも、それだけではありません。

権禰宜さんのお話には、
“ 日本人の感性そのもの ”
“ 季節を愛でる心 ”
“ いまを味わう生き方 ”
…そんな大切なヒントがぎゅっと詰まっていました。

今日のブログでは、
●風物詩の本当の意味
●「風」「物」「詩」それぞれが持つ言霊
●風物詩が教えてくれる “ 今を丁寧に生きる ” 姿勢
●龍田大社だからこそ感じられる季節の気
を楽しく分かりやすくお話します。

どうぞ、お茶でも飲みながらほっこりお読みください。

神社の木々も紅葉してきれいになってきました。境内を散策していても気持ちのいい季節です。

■「風物詩」という言葉の奥深さ

まずは権禰宜さんの問いかけ。

「皆さんは “ 風物詩  ” という言葉に、どんなイメージを持ちますか?」

言われてみると、人によって答えはさまざま。
春なら桜、夏なら風鈴、秋は紅葉、冬は雪景色。
でもそもそも 風物詩とは何なのか?

ここからが興味深い部分です。

■風物詩は、日本人の “ 感性そのもの ”

権禰宜さんのお話に強くうなずいたのが、
「風物詩とは、日本人の感性そのもの」
というポイントです。

日本には四季があり、
その移ろいはとても繊細で、少しの温度変化、風の匂い、光の角度ですら季節を感じ取れる民族です。

桜が咲けば「春が来た」と心が浮き、
蝉が鳴けば「夏やなぁ」と汗がにじみ、
赤と黄色の絨毯が広がれば「秋の深まり」を悟り、
初雪を見れば「冬の訪れ」を感じる。

世界の多くの国々では、
ただの “ 気候の変化 ” で終わるものを、
日本人は “ 季節の情緒 ” として受け取り、
さらに “ 文化 ” にまで昇華してきました。

●風鈴の音を聞いて涼を感じる
●月を見て季節の巡りを思う
●雪景色を見て静寂の美を知る
●桜を見て儚さを味わう

これら全部が、
「自然と向き合う感性」+「心の動き」
によって生まれる日本特有の文化。

つまり風物詩とは、
日本人が何世代にもわたって大切にしてきた “ 感性の結晶 ” 
なのです。

季節や自然の一瞬を、
「味わう」「感じる」「愛でる」「惜しむ」
という姿勢こそが、日本人らしさ。

龍田大社で感じる風も、
その瞬間の空気、その場の匂い、光の入り方、音の響き…
全部が “ 日本人の美意識 ” を揺さぶる素材。

だからこそ、月次祭で語られる “ 風物詩 ” は、
単なる季節の表現ではなく、
日本人が自然と共に生きてきた証であり、魂の記憶でもある
と感じられるのです。

■風物詩の「風」

風と書いて “ふう” と読みますが、これは単なる風ではありません。

江戸文学では、
「風(ふう)」=その土地や時代の漂う“気配・雰囲気”
とされます。

つまり「風」は、目には見えない “ 空気感 ” 

●季節の香り
●地域の文化
●人の営み
●空気の温度

そういった全てが混ざり合った “ 気の流れ ” です。

龍田大社は「風の神様」
風物詩の “ 風 ” はまさに、ここで祀られる 風の言霊そのもの

真っ青の空に鳥のさえずり。少し肌寒かったですが、自然を感じられてこころも調和する朝です。

■風物詩の「物」

“ 物 ” とは、形あるもの。
だけど「ただの物体」という意味ではありません。

古語では、
「物」=自然の現象・人の営み・その時代を象徴するもの

つまり、
●初詣
●お月見
●七夕
●紅葉狩り
●年越しそば
これ全部 “ 物 ” の役割を果たす。

季節を知らせる「象徴=シンボル」こそが “ 物 ” なのです。

だから、コスモスが風に揺れる姿も
こたつでみかんを食べる風景も
すべて立派な “ 物 ” のひとつ。

■風物詩の「詩」

そして最後の「詩」。

これは単なる文学作品ではなく、
“ 心が動いた瞬間を言葉や情緒で表すもの ”

つまり、
●感動
●懐かしさ
●切なさ
●温かさ
…心の揺れすべてが“詩”になる。

風があり、物があり、そこに心の揺れ=詩が起きたとき、
はじめて「風物詩」と呼ばれるのです。

これはまさに 人生の縮図 そのもの。

風(雰囲気)+物(現象)+詩(心の動き)
=風物詩=“今この瞬間を味わう心”

これが権禰宜さんのお話の核心でした。

心が動く瞬間、それは詩になる

■風物詩は「今しかない美しさ」を教えてくれる

季節の風物詩が美しいのは、
“ その瞬間は二度と戻らない ”
から。

桜は散る。
紅葉は色褪せる。
雪は溶ける。
子どもは成長する。
自分も年を重ねる。

だからこそ、人は
「今の姿を大切に心にとどめよう」
とする。

風水的にみても、
季節を味わう=その時期の気を取り込む最強の開運法

季節行事の一つ一つは、
すべて昔の人が“自然の気を旬のまま味わう術”として残した知恵なのです。

■龍田大社が教えてくれたこと

権禰宜さんのお話を聞いて感じたのは、
“ 風物詩とは、自然と自分をつなぐ祈りの形 ”
であるということ。

たった一瞬の光、風、香りも——
それを “ 風物詩 ” として受け取る心があれば、
人生はもっと豊かになる。

季節が過ぎるのを「早いね〜」で終えるのではなく、

「今しか見れない景色をいただきました」
そう思うだけで人生の質が上がる。

龍田大社の月次祭は、まさにその感性を育ててくれる場なのです。

一年は “ 風物詩 ” でできている

■おわりに:今を味わう人は、運が良くなる

風物詩とは、
風(気配)を感じ
物(象徴)を味わい
詩(心の動き)を受け取ること。

龍田大社は、まさに “ 風の神様 ” 
季節の変化と向き合うには、これ以上ない場所です。

いま見ている景色、
いま感じている空気、
いま聞こえる音——
それは二度と同じ形では戻ってきません。

だからこそ、

“ 今しかないあるべき姿 ”  を楽しむ。

これが、開運の第一歩であり、
人生を豊かにする最大の秘訣だと改めて気づかせてもらった月次祭でした。

今日も「 TRANQUILO 」「あっせんなよ!」
人生の冒険、楽しんでくださいね!

● 龍田大社ホームページ