【 人生は喜ばせごっこ 】 〜朝ドラ「あんぱん」のセリフから考えてみた〜

みなさん、こんにちはーー(^^♪
予祝風水師 たくちゃんです

朝の連続テレビ小説「あんぱん」めちゃおもしろい。おもしろすぎて毎日の生活に、溶け込んでいます(笑)脚本は「ドクターX」など数々の名作を手掛けた中園ミホ先生。そして今週のテーマがまさに心に刺さりました。

「人生は、喜ばせごっこや」

これは、高知弁の医者・寛(竹野内豊さん)のセリフ。
合格発表を前に怖気づいている青年・嵩(北村匠海さん)に語りかけるシーンで、私も思わず胸が熱くなりました。竹野内豊さん、大好きな俳優のひとりですが、いつもいい味を出しています。今回の役柄もステキすぎます(笑)

朝ドラ「あんぱん」に出演されている役者さんは、味のある方ばかりです。だからさらに楽しみが増します。

東京高等芸術学校合格発表の日。
嵩(北村匠海)は結果を見る勇気が出ず、ひとりベンチに座っていた。
そこに寛(竹野内豊)が現れる。嵩の表情を見て、落ちてしまったと、勘違いして先走ってしまったのですが、嵩が、結果を見るのがこわくて、まだ合格発表を見ておらず、結果を知らなかったという落ちもあっておもしろかったです。
このドラマ、竹野内豊さん演じる医者の寛の言葉が身に沁みます(笑)
「もう結果見てきたがやかえ、そっか! けんど、それはおまんが頑張った証拠ながえ。恥じることはない。結果はどうあれ、嵩は、胸を張って、高知へ帰れ! おまんのこと、笑うやつは、このわしが許さん。

現実を受け止めて前に進め! 絶望の隣は、希望や!」

「おじさん、まだ合格発表見てないです」
「はぁ~? わしはてっきり!」
そして
「嵩、何のために生まれて、何のために生きるか?
わしは思うがや… それは人を喜ばせることや!
おまんのあんなうれしそうな顔を見て、わしもこじゃんとうれしかった。

人生は喜ばせごっこや」

この言葉、ただのドラマのセリフではありません。
私たちが本当に大切にすべき、人生の目的の本質を突いているのではないでしょうか。

◆「人を喜ばせる」って、どういうこと?

僕がどん底に落ちた時にうれしかったことは「笑顔で接していただいたコト」。どんな言葉よりも、笑顔って、パワーがあるのです。

「喜ばせる」と聞くと、特別なことをしなければと思う人も多いかもしれません。高価なプレゼント? 感動的なサプライズ?

でも、本当に必要なのは“ちょっとした気づかい”や“思いやり”なんです。

たとえば──

  • 疲れている同僚に「今日、大変だったね」と声をかける。

  • 雨の日に「傘忘れてない?」とさりげなく気遣う。

  • 落ち込んでいる友人に「あなたの存在に救われてる人、たくさんいるよ」と励ます。

こんな小さなことでも、人の心にあたたかさを灯せます。

◆タネをまく人と、まかない人の未来

世の中には、いろいろな価値観の人がいます。でも共通するのは「自分だけ」という人には、人は集まりません。やはり相手の方のことを思いやる気持ちが大切です。

こんな話しがあります。
ある日、畑に二人の農夫がいました。

ひとりは「自分の分だけ収穫できればいい」と思い、自分の土地だけ耕しました。もうひとりは「近所の人の分も少し手伝ってあげよう」と、少しだけ時間をかけて隣人の畑も耕してあげました。季節が巡り、収穫のとき。ふたりとも豊作でしたが、後者の農夫には、隣人からの感謝の言葉と、翌年の手伝い申し出、そして村中からの信頼がついてきました。

──自分のことだけを考える人は、短期的には効率が良く見える。

でも、長い目で見ると「与えた人」が、実りある人生を歩んでいく。

この話は、人生の目的の本質にも通じています。

◆なぜ「喜ばせる人」には、自然と人が集まるのか?

人を喜ばせようとしている人って「気配り」をすごくされています。僕の学生の頃、鈴木健二さんの「気くばりのすすめ」という本が、ベストセラーになって読みました。

喜ばせる人には、共通する3つの特徴があります。

  1. 相手の変化にすぐ気づける「観察力」

    たとえ話:花屋の店主の話

    ある街に、小さな花屋の店主がいました。毎朝お店の前を通るOLさんが、ある日ふと立ち止まったのを見て、店主は声をかけました。
    「今日は何か、いいことあったんですか?」
    彼女は驚きながら、「実は昇進したんです!」と答えました。
    それを聞いた店主は、「おめでとうございます」と言って、1輪のガーベラを無料でプレゼント。それ以来、そのOLさんは常連になり、職場の人にも花屋の話を広めてくれました。

    ➡️人を喜ばせる人は、相手のちょっとした変化にも気づき、タイミングよく声をかけられる「観察力」があるのです。

  2. 自分よりも「相手目線」で動ける「思いやり」

    たとえ話:コンビニの店員さんの話

    ある高齢のお客様が、毎週決まった曜日に同じ商品を買いにくるのですが、最近その商品が棚から消えていました。若い店員さんは気づき、次の週にこっそりその商品を裏から出してきて言いました。
    「今日も来てくださると思って、取っておきました。」
    おばあさんは目を潤ませながら、「ありがとう、あなたみたいな子がいてくれてうれしい」と。

    ➡️相手がどう感じるか、どう困るかを想像して先回りできる「思いやり」も、喜ばせ上手の共通点です。

  3. 相手の喜びを「自分の喜び」として受け取れる「共感力」

    たとえ話:中学生のバスケ部キャプテン

    試合に出られなかった1年生の部員が、練習中に地味なパス練習を黙々と続けていました。
    それを見たキャプテンは試合後、みんなの前で言いました。
    「今日の勝利は、◯◯の地道なパス練があったからこそだ。ありがとう。」
    その一言に、1年生は泣きながらうなずき、翌日からさらに練習に打ち込むようになりました。

    ➡️「誰かの喜び=自分の喜び」と感じられる共感力こそ、人の心を動かす力です。

逆に、「自分の主張ばかり」「自分の利益ばかり」な人には、最初は人が集まっても、次第に距離を置かれてしまいます。

◆“人を喜ばせる関係”を築くための3つのポイント

「ありがとう」が飛び交うチームって、めちゃ強いです。会社を経営している時、他の会社さんにあいさつに行った時に実感しました。

①「小さなありがとう」を惜しまない

ありがとうを言う人は、相手の存在をきちんと見ている証拠です。感謝の言葉は、お金をかけずに人を喜ばせる最強のツール。

②「聴く力」を大切にする

人は誰かに話を聞いてもらえると、心が軽くなります。「聞く」ではなく「聴く」。この違いは、人間関係の深さを変えます。

③「見返りを求めない」精神をもつ

相手に何かしてあげたとき、「ありがとう」が返ってこなくてもいいや、くらいの気持ちがベスト。その“徳”は、思わぬ形で必ず返ってきます。

◆まとめ:人生は、ほんとうに「喜ばせごっこ」かもしれない(笑)

社内に「笑顔があふれる」会社は、どんな時でもひとつにまとまるので強い!

「あんぱん」の寛のセリフ「人生は、喜ばせごっこや」を聞いて、僕はふと思いました。

「相手を喜ばせよう」と思って行動する人は、自然と周りから喜ばれる存在になっていく。
その関係は、時間とともに信頼を積み重ね、人生をより豊かにして、楽しくしてくれる。
よく人は、人生を苦しむためでなく、楽しむために生まれてきたと言われます。

ビジネスでもプライベートでも、長く続く関係性には必ず“喜ばせの循環”があります。
僕がどん底に落ちた時に、応援してくれたメンターもそんな方ばかりでした。それ以外の人は、どん底に落ちた時に、「あんた、何?」「もう関係ない」いう感じで、自然と離れていきました(笑)

今日、あなたは誰を喜ばせましたか?
明日、誰を喜ばせたいと思いますか?

小さな一歩が、やがて大きな信頼の花を咲かせてくれるかもしれません。

今日も「 TRANQUILO 」「あっせんなよ!」
人生の冒険、楽しんでくださいね!

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