持統天皇が整えた風水の都|龍田大社と廣瀬大社で運気を呼び込んで開く

みなさん、こんにちはーー(^^♪
予祝風水師 たくちゃんです

「風水っていったい何?」と聞かれることがあります。

龍田大社さんの社務所の前には、方位を記された方位板があります。

目に見えない世界の話ですから、人によって価値観が違うので、自然と受け取り方が違います。
でも、実はとってもシンプル。

龍田大社さんの拝殿の前には、風鈴が吊ってあります。拝んでいるときに、この風鈴が「チリン」と鳴ると神さまに伝わったような感覚になります。

廣瀬大社さんの周りには、川も流れています。自然を感じながら、お参りしていると、ひょんなヒントをいただけたりします。まずは実行してみることです。

風水の「風」は“情報”、そして「水」は“財”を意味します。

風はどんな隙間にも流れ込む情報。水はその情報を受け取って形を変え、財となって流れていきます。

この名前の由来は、晋の郭璞が著したとされる『葬書』の一節。

「気は風に乗れば散り、水に界せられば止まる。古人はこれを集め、散らせず、行かせて止まらせた。故にこれを風水という。」

つまり、風に乗ると“気”は散ってしまうけれど、水によって留めれば形になる。
その知恵を暮らしや環境に応用するのが風水なのです。

体に例えると、風は呼吸、水は血液の流れ。呼吸が浅くなり血流が滞れば病気になりやすいのと同じように、環境の風と水の流れも整えることが大切です。
お金に例えるなら、適度に流れる経済は健康ですが、不安になるとため込みがちになり、経済は停滞=病んだ状態になります(笑)現在の経済は、病んでいるということです。

風の神様「龍田大社」

拝殿前では、風鈴が風になびいて、暑気払いをしてくれます。風鈴祭りは、8月15日お盆まで!

僕が暮らす奈良県三郷町には、風水的にも重要な「風の神様」が鎮座しています。
それが龍田大社

創建はなんと2100年前、第10代崇神天皇の時代。
当時、疫病と凶作で国中が不安に包まれていました。そんなとき、天皇の夢に神様が現れこう告げます。

「わたしを朝日が昇る方、夕日が沈む方の “ 龍田の立野 ” に祀ってほしい。」

これは“西”を意味し、都から西にあったこの地に龍田大社が創建されました。すると疫病は収まり、豊作に!

龍田大社には男女の風神様がペアで祀られています。

  • 天御柱大神(あめのみはしらのおおかみ)=志那都比古神(男神・陽)

  • 国御柱大神(くにのみはしらのおおかみ)=志那都比売神(女神・陰)

実は、注連縄もよく見ると「陰陽」の関係になっています(笑)

陰陽のバランスを大切にする神社で、拝殿の柱の注連縄も左右で巻く方向が逆。
これは陽=反時計回り、陰=時計回りの象徴です。

鎌倉時代の元寇では、龍田大社から飛び立った “ 袋 ” が蒙古軍の船上で開き、神風が吹いたという伝説も残っています。

水の神様「廣瀬大社」

長い参道で穢れを祓って、お参りすると気持ちがいい神社です。穢れがはがれるから、願いが叶いやすくなります。お参りすると頭にひらめくことがあります。それを実行するように考えると運が開けます。

風だけでは流れは止まらず、形になりません。そこで必要なのが “ 水 ” の神様です。
龍田大社とセットで参拝すると良いとされるのが廣瀬大社

この神社の歴史も古く、第41代持統天皇(7世紀)が「風と水の調和で五穀豊穣を祈る」ために、龍田大社(風)と廣瀬大社(水)をペアで祭祀するよう整えたと伝わります。

古代の都づくりでは、風水の考え方がすでに取り入れられていました。

風=情報が流れ、水=財を留める。
この二つが揃ってこそ国が栄える

そんな思想が、1300年以上前から日本に根づいていたのです。

廣瀬大社は水の神様・廣瀬大神を祀り、洪水や旱魃から田畑を守る役目を担ってきました。今でいう “ 環境エネルギーのマネジメント ” を司る神様です。

風水は古代からの環境学

天武天皇、持統天皇の頃と環境は違いますが、気持ちよく、毎月、お参りさせていただけるのは、ありがたいことです。

廣瀬大社さんは、鳥居から長い参道が伸びています。この参道が、とても気持ちがいいものです。ちなみに駐車場は、この鳥居の横にあります。

龍田大社(風)と廣瀬大社(水)の組み合わせは、まさに“風水”そのもの。
持統天皇の時代から、自然エネルギーを読み解き、人と環境のバランスを整える知恵が実践されてきました。

現代の私たちの暮らしにも、この考え方は活かせます。
たとえば住まい選びでは、家の前の道路(風)流れが速すぎないか?車の質や量(水の清らかさ)はどうか?を観察します。速すぎれば、その土地は、一般人が住む住まいとしては、不適合です。
そんな事例もたくさんあるので、インスピレーションで家を選ぶより、風水の考え方を取り入れて、住まいを考えるのも運を開くひとつです。

そして家の中では、玄関から入った風の流れをどこで止め、財や運を留めるかを考える。

これは単なる占いや迷信ではなく、古代から続く “ 環境デザイン ” の技術です。

まとめ

風水とは、風=情報を正しく取り込み、水=財に変えて留めるための知恵。
龍田大社と廣瀬大社は、日本における“風水の原点”を象徴する存在です。

奈良に訪れたら、ぜひこの二社をセットでお参りしてみてください。
風と水の神様がそろえば、あなたの人生にも新しい流れと豊かさが巡ってくるはずです。

今日も「 TRANQUILO 」「あっせんなよ!」
人生の冒険、楽しんでくださいね!

● 龍田大社ホームページ

● 廣瀬大社ホームページ