室生寺で初夏さんぽ|あじさい、カエル、奥の院へ!自然と仏のパワーに癒される旅

みなさん、こんにちはーー(^^♪
予祝風水師 たくちゃんです

奈良・宇陀の山あいにひっそりと佇む名刹・室生寺。
春の桜、初夏の新緑、そして梅雨どきにはあじさいと、季節のうつろいに寄り添うように、美しい風景が広がります。そんな室生寺で、初夏にだけ味わえる楽しみがギュッと詰まった「室生寺あじさい回廊」へ、ちょっと寄り道しませんか?

実は“龍のお寺”だった!? 室生寺の知られざる歴史

新緑に包まれた仁王門。お天気もくもりだったので、清々しい気持ちでお参りさせていただきました。

室生寺といえば、女性の参詣が許された「女人高野」として知られていますが、実はかつて「龍王寺」とも呼ばれていたこと、ご存じでしたか?

そのルーツは、すぐ近くにある「室生龍穴神社」に祀られる水神・高龗神(たかおかみのかみ)。古くから雨乞いの神様として信仰され、この地に現れた龍神に由来して「龍王寺」の名がついたという説も。

そう、室生寺は龍とご縁の深〜いお寺なんです。

さらに寺の創建には、あの桓武天皇が病気平癒を願って吉祥龍穴で祈祷したという伝説も残ります。自然信仰と仏教の交差点、まさに“神仏習合”のエネルギーが今も息づいている場所なんですね。

バン字池で出会う、あじさいと…カエル!?

バン字池には、色とりどりのあじさいが並べられていたので、きれいでした。

カエル好きなおばさまがおられて、あのあじさいのところにモリアオガエルがいるよと教えてもらって、指先の示すところを見ると、モリアオガエルがじっとしていました。

木の上にもモリアオガエル。本当に木も登るんですね。木の上にいるモリアオガエルもカエル好きなおばあさんに教えてもらいました。

さて、仁王門をくぐって最初に目に飛び込んでくるのが、梵字「バン」の形をした不思議な池、その名も「バン字池」ここが、実はフォトジェニックなあじさいスポット!

あじさい回廊の期間中、バン字池のまわりには色とりどりの鉢植えのあじさいが並んでいます。水面には仁王門が映り込み、晴れた日にはリフレクション撮影が絶好のチャンス!

でも、見どころはお花だけじゃありません。この池には、モリアオガエルという“超レア”なカエルが生息しているんです。

モリアオガエルは、木の上で暮らす珍しいカエル。
梅雨の頃になると、池の周りの枝に泡状の卵を産みつけ、そこからオタマジャクシがポトンと水面に落ちる、というなんともユニークな繁殖方法で知られています。

カエル界のアクロバット師とも言えるモリアオガエル、その赤褐色の瞳とぷっくりボディには、なんだか癒されちゃいます。

バン字池の前には、モリアオガエルの説明の立て看板があります。

苔とあじさいのコラボ参道も見逃せない!

石垣に囲まれた階段に色とりどりのあじさいの鉢が並んでいました。絵になりますね(笑)

バン字池から奥へと進むと、金堂から本堂(灌頂堂)へと続く参道に出ます。ここには、苔むした石段に沿ってずら〜っと並べられたあじさいの鉢植えがずらり。

苔×石段×あじさいという、これぞ“和の梅雨美”ともいえる景観。雨の日にこそ映える、しっとりとした緑と花のコントラストをぜひ味わってみてください。

室生寺といえば外せない!シンボル「五重塔」

五重塔! いつも見てもきれいな風景です。

そしてやっぱり、室生寺といえばこのお方、国宝・五重塔。
平安初期の建立で、なんと高さ16.1mという“日本で一番小さな屋外の五重塔”なのです。

小さいけれど、これがまた味わい深い。上へ行くほど細くなるシルエット、均整のとれた屋根、自然の中にすっと溶け込む姿はまさに“山の中の仏塔美”。一度見たら、心に残る景色になること間違いなしです。

ちなみにこの五重塔、1998年の台風で巨木が倒れかかり大損傷…。でも、2年の修復を経て見事に復活した、まさに“蘇りの塔”でもあります。

奥の院で感じる、清らかな祈りの空間

この階段、390段あるとは知りませんでしたが、この階段を登り切ると、いつも充実感に包まれて、お堂に手を合わせます。

弘法大師空海さまが祀られる御影堂。とても気持ちの良い波動に包まれています。

さぁ、ここまで来たらラストスパート!
五重塔のわきの石段を登ると、そこは“奥の院”への入り口。

なんと約390段の石段をひたすら上るのですが、これがまさに修行気分。途中には天然記念物の暖地性シダ群落もあり、自然の息吹を感じながら登っていきます。

その先に現れるのが、清水寺を思わせるような舞台造りの「常燈堂」。正面には鎌倉時代の「御影堂」があり、中には弘法大師の像が安置されています。杉木立の静寂と、仏の気配が融合したこの場所、心がすっと澄んでいくような、そんな感覚をぜひ味わってみてください。

🌸室生寺の如意輪観音さまに、やさしく願いを届けるお参りの仕方🌸

講座などで、お参りの仕方をよく聞かれるので、ブログで、今後、お参り例を紹介していきたいと思います。

ご本尊は、美しい榧(かや)の木から彫り出された如意輪観音菩薩さま。
願いを“如意(思いのまま)”にかなえ、“輪(調和)”をもたらす仏さまとして信仰されています。
秘仏ではないため、いつでもお姿を拝めるのもありがたいポイント。

この観音さまに、より深くご縁をいただくためのお参りのポイントをお伝えします✨


🌿1. 自分の心と身体を整える

室生寺は山の中にあります。
自然に包まれながら、深呼吸をして、心のザワザワを静めましょう。
「観音さま、今日はお会いできてうれしいです」そんな挨拶から始めてOKです。


🌿2. 如意輪観音さまの六本の手に注目して願う

如意輪観音さまには六本の手があります。
それぞれの手は、煩悩を鎮め、人々を救う力を持つとされます。
とくに「如意宝珠(にょいほうじゅ)」と「法輪(ほうりん)」を持つ手は、
願いを叶える象徴です。

お願いごとは、
✔「私さえよければ」ではなく、
✔「自分もまわりも幸せになるように」
という視点でお伝えすると、如意輪観音さまのお力が届きやすくなるかも。


🌿3. 具体的な願い+お礼の気持ちを伝える

たとえばこんなふうに——
「〇〇のことで悩んでいます。どうかお力添えください。
日々、支えてくれる家族や友人にも感謝しています。」

お願いだけでなく「ありがとう」の気持ちを添えると、
観音さまのやさしいエネルギーが、より自分の中に流れ込んできます✨


🌿4. お堂を出るときは、もう一度手を合わせる

お参りが終わっても、余韻を大切に。
お堂を出るとき、もう一度ふり返って観音さまに一礼しましょう。
「ありがとうございました。また来ますね」と、
友人に挨拶するような気持ちで。


🌿5. ご縁が深まる日常の過ごし方

お寺でのご利益は、持ち帰ったあとどう過ごすかでも深まります。
・誰かにやさしい言葉をかける
・今日の小さな幸せを見つけて「ありがとう」と言う
・お堂の如意輪観音さまの姿を思い出して、時々手を合わせる

そういった積み重ねが、観音さまと心の中でつながり続けるコツです。


如意輪観音さまは、静かに、でも確実に願いに応えてくださる仏さま。
室生の森の中で、そっと手を合わせるだけで、
自分の中のやさしさや強さを思い出せるかもしれませんね。

おわりに|あじさい、龍神、カエル、仏塔——初夏の室生寺は癒しの宝箱!

室生寺は、単なる観光地ではありません。
自然の神秘と仏の世界が調和した、まさに。

あじさいに癒され、モリアオガエルにほっこりし、奥の院で静寂と向き合う——そんな初夏の一日を過ごしてみませんか?

龍と仏と自然が織りなす、大和のパワースポット・室生寺。きっと、あなたの心にそっと寄り添ってくれるはずです。

地元の料理を楽しむなら太鼓橋前にある橋本屋さん。お参りした日は、残念なことにお休みで、テンション下がりました。またお邪魔します。

今日も「 TRANQUILO 」「あっせんなよ!」
人生の冒険、楽しんでくださいね!

● 室生寺 ホームページ