なららいふ 住む近さの価値を知る:片岡山達磨寺の歴史を訪ねて

Hola Todosーー(^^♪
たくちゃんです

ずっとお参りしたかったのですが、お寺の前を通るたびに
ついつい「今度、お参りしよう!」ってなっていたお寺です。
ケイも「まだ達磨寺、お参りしてないねぇ」って、お寺の前を通るたびに言っていました。

そんな気持ちを抱いていたお寺が、王寺町にある「片岡山達磨寺」です。
あまり近いので、つい「また今度」となって、なかなかお参りができてませんでした。

SNSで、ケイが「桜がきれいだ!」という投稿を見つけて
「行ってみようか?」という気持ちになって、お参りにつながりました。

「 道は邇き(ちかき)に在りて遠きに求む 」

まさにこの言葉の通りで
無駄に高遠なものや難しい理論を求めて、近くの真理を見落としてしまうこと。
「邇き」は近きの意。
真理は近いところにあるのに、わざわざ遠いところにそれを求めようとする。

聖徳太子ゆかりのお寺で
王寺町を歩いていると出くわす太子の愛犬・雪丸のお墓のあるお寺です。

境内の桜は、ここ数日、風が強かったので、花びらが減っていました。

達磨寺は、片岡山を号するお寺で
境内には「達磨寺古墳群」と呼ばれる6世紀末頃の古墳が3基あります。
このお寺のことは「日本書紀」で紹介されているのですが
推古天皇21年(613年)、聖徳太子が飢人を助け、厚く葬ったという「 片岡飢人伝説 」が記され
のちの太子信仰によって、その飢人が「達磨大師」の化身であると考えられるようになりました。
今も本堂の下にある「達磨寺3号墳」が達磨大師のお墓であると言い伝えられ
鎌倉時代の初めにお墓の上に、堂を建て、寺院として開基されたそうです。
その後、兵火によって荒廃を繰り返したけど、そのたびに復興を遂げたお寺だそうです。
室町時代には、足利将軍の援助を得て、江戸時代には徳川将軍から30石の朱印地を拝領したそうです。

境内には、松永久秀のお墓もあって、供養されていました。

桜は、峠を越した感じで、ボリューム感が減っていましたが、聖徳太子の息吹を感じられる
こじんまりしたすてきなお寺でした。

一夜竹

お寺を入っていくと、向かって左側にすごいボリュームの竹。
この竹は「一夜竹」と言って、達磨大師が携えていた竹の杖をここに挿したら、一夜にして芽が出たとのことです。竹は、熱帯アジア原産の「蓬莱竹(ほうらいちく)」。再生力があることから「達磨竹」とも呼ばれるそうです。

王寺町のマスコットキャラクター「雪丸」

この一夜竹の横に「雪丸」の石像が飾られています。
雪丸は、聖徳太子の愛犬で「 雪丸は人の言葉が理解でき、お経が読め、本堂下の達磨寺3号墳を守るために、自分を本堂の北東に葬るよう遺言した」と石像横の説明ボードに記載されていました。この雪丸の石像は、本堂の北東にある達磨寺1号墳の石室近くに祀られていたそうです。

太子も犬が、お好きだったことが感じられる雪丸の石像です。

達磨寺北東にある達磨寺1号墳の石室です。ここに雪丸が眠っていたということで、ほんとうに大切にされていた太子の想いが感じられます。

有名な片岡山飢人伝説を伝える「問答石」

推古天皇21年12月 1日
聖徳太子が片岡山に遊行中に愛馬が急に歩みを止めたそうです。見るとそこには餓死に瀕した飢人がころがっておられた。太子は、和歌で問答を交わし、食べ物と自らの着物を与えられたがその人は亡くなられた。
太子はこの方は「聖(ひじり)である」といわれ、あつく葬られた。後に棺を検めてみると、そこにはおからだではなく、着物だけが置かれてあったそうです。太子は、その着物をもとのように着られ「こうして聖の徳をいただくのだ」と言われ、自身の名の由来になったそうです。
この飢人こそ達磨大師で、転んでいた場所が、問答石の場所です。
とボードにていねいに紹介されていました。
問答石は、大人が横たわっているくらいのサイズの石です。

聖徳太子の名前の由来を知らなかったので、少し勉強になりました(笑)

住んでいる場所の魅力って

案外知っているようで知らなくって
奈良の町は、大阪や京都のようにある程度の場所に固まっているわけではなく
料理屋さんにしても、名産品屋さんにしても、お寺・神社にしても点在しているので
まず自分の住んでいる町の魅力をもっと知るべきだなぁ?
って片岡山達磨寺にお参りして、痛切に感じました(笑)

住む近さから価値を知るためのポイント

1.自分が住んでいる地域の魅力を探すことが大切
地元のイベントや祭り、自然や景色など、住む近さならではの魅力があるかもしれません。また、地元の人々や文化に触れることで、新たな発見があるかもしれません。

2.住む近さから得られる利便性を見極めることも重要
通勤や買い物、子育てなど、日常生活に必要な施設やサービスが近くにあるかどうか、交通アクセスや駐車場の有無などを確認することが大切です。

3.住む近さから得られる安心感を意識することも必要
防災意識の高い地域や、犯罪率の低い地域は、住む人にとっては安心できる環境かもしれません。

4.住む近さから得られる人間関係を見逃さないことも大切
地元のコミュニティーに参加したり、近所の人々との交流を大切にすることで、新しい出会いや、支え合いの場が生まれるかもしれません。

自分が住む地域の魅力を探し、利便性や安心感、人間関係を意識することで、住む近さの価値を最大限に引き出すことができるかもしれません。考えながら、ポイントをまとめました。

これって、自分が住む土地探し、家探しにも通ずることです。

これから探す人は、ご参考に!!
王寺町の達磨寺!これからの季節は、藤が楽しくなりそうです。

来年は、達磨寺の桜も楽しみです。

Gracias en Amigo